WHOが唯一認めた手技治療・カイロプラクティック
体の歪みを根本から正して、真に健康な体を作る。
県道23号沿い、大木町福土にある「たなかカイロプラクティック本院」は、イオン大木店内にある支店とともに、体の歪みを調整することで体への負担を根本的に取り除いてくれる専門院です。
単なる対処療法ではなく、予防医学の観点から、筋肉、骨格の矯正をはじめ確かな技術に基づいた施術により、生活習慣の改善指導などまで提案してくれます。
カイロプラクティックで人を元気にする!
あらゆる資格を取得し「健康のプロ」へ。
「カイロプラクティック」。聞いたことはあるけど、一体どんなことをするのだろう、という人は少なくないはず。
「カイロ」は「手」、「プラクティック」は「技術」を意味する、アメリカで生まれた治療法です。つまり、機械や薬などは使わず、手だけを使って背骨や骨盤を正しい位置に戻す治療方法なのです。
乱れた生活習慣で歪んでしまった人の筋肉や骨格は、様々な痛みを伴うようになります。骨盤の歪み、背骨のずれが神経を圧迫し、それが血行不良を招き、やがてリンパの滞りまで引き起こしてしまうのです。これが一般的に「生活習慣病」といわれる痛みのプロセスです。
しかし、一時的に痛みを和らげるだけの治療は対処療法に過ぎず、根本的な原因を取り除くことができないので、いつまでも痛みが消えることはありません。
カイロプラクティックはそうならないためのいわば予防医学であり、4つの柱から成り立っています。1つ目は施術による筋肉、骨格の矯正、2つ目は毎日自分で行える運動、3つ目は足りない栄養を食事で補うこと、4つ目は睡眠環境を改善すること。これらを軸に一人一人に合った改善方法を見つけ、根本的な治療を提案するというものなのです。
「施術はあくまでもきっかけづくりにすぎません。自分の体は自分で治すことを目標に、それぞれの患者さんと施術者の二人三脚で頑張ることが大切なんですよ」と教えてくれたのは、院長の田中等さん。
田中さんは、米国カイロプラクティック医師学会の資格をはじめ、様々な資格を有するカイロのプロ中のプロ。彼の指導を仰ぐ生徒(弟子)は現在32名にものぼるといいます。同院には、そんなゴッドハンドの施術を求めて県外から訪れる人も少なくありません。
そんな田中さんですが、実はこの道に進んだのは意外に遅く、56歳になってから。それまでは、地元で有名な大手家具企業の家具職人として勤務。工場で50名もの職人をまとめる重要な仕事を任されていました。そんな中、55歳の定年を間近に控えた正月休みに、ふと目にしたカイロプラクティックの体験チラシ。これが、彼の人生を変えるきっかけとなりました。「体がほぐれるかな」くらいの気軽な気持ちで参加したものの、講師の鮮やかな施術を目の当たりにし、これこそが第2の人生にふさわしい仕事だと確信したのだとか。
「カイロプラクティックこそが、体を整えることにより自己免疫を高め健康な体を持ち続けるために、これから必要になる施術だと実感しました」と、当時を振り返ります。
決断したら即行動!の田中さんは、すぐに母体である全国健康生活普及会の初級カイロ事業セミナーを受講。その後も、現場で技術を学びつつ常に勉強する日々の中で、着実に資格を取得していきます。そうして国内で取れる資格を全て取得し、アメリカのカイロプラクティックドクターの学術団体であるAACPの試験にも合格。2008年には、最先端のカイロプラクティック技術を学ぶため、アメリカのテキサスカイロプラクティック大学での短期留学に参加するまでになったのでした。そこで、午前中は神経学を学び、午後には献体された人体を実際に解剖しながら神経学を学ぶという、日本では学ぶことのできない技術や知識を得て帰国しました。その翌年の2009年には娘の麻衣さん、2010年には息子の秀範さんも同じく渡米留学。この研修を修了した人は九州でわずか40名ですが、そのうちの3名が田中さん親子というから驚きです。
あらゆる資格を取得し研鑽を積んだ現在も、技術の向上と維持のため、毎年試験を受け、年4回の勉強会、月一回の支部会、週一回の各治療院の勉強会と、勉強に勉強を重ねる日々だといいます。
開放感ある明るい治療スペース
2016年開業の本院で理想の施術をスタート。
イオン大木店にカイロプラクティックの治療院を開業して11年。その朗らかな人柄と確かな技術が評判をよび、開業当初から着実に実績を上げる盛況ぶり。2016年に満をじして現在地に本院となる治療院を設立しました。
同院は、まさに田中さんの理想が詰まった場所。吹き抜けの天井に一面窓ガラスの明るい室内は、よく手入れされたグリーンがたくさん配され、開放感は抜群。十分な間隔をとってゆったりと施術用のベッドが設置されています。ベッドやテーブル、棚など、院内にあるものは家具職人だった経験を生かし全て手作りしました。
ベッドは、施術しやすいよう幅や高さまで綿密に計算されたオリジナルです。
本院と、息子の秀範さんが施術するイオン大木院、娘の麻衣さんが施術するイオン佐賀院ともに完全予約制で、取材中も次々と患者さんが訪れていました。根幹となるカイロプラクティックの理論は同じでも、習った先生が違うので、田中さんと秀範さん、麻衣はそれぞれ患者さんへの施術のアプローチが違うというのも興味深いところ。
患者層も様々で、本院は、20代から40代の患者さんが70%を占めているといいます。運動をしている中高生、体操教室のインストラクター等、アスリート系の人から、働き盛りの男女、子育て中のお母さんなど、多様な人に利用されています。
必要な人には、体を整える様々な栄養関連商品も紹介して指導します。
施術後にはカフェのようなウェイティングスペースで、奥様手作りのケーキも出され、至れり尽くせり。これを楽しみに来る人もいるほどです。
この仕事を始めて12年。研鑽を積んだ68歳の今、アドバイザーとして健康について講演に出かける機会も増えましたが、あくまでも「現場第一主義」で、患者に向かい続ける田中さん。
「実際に患者さんの体を触って、改善するところを目の当たりにしたいんです。例えば以前、床ずれができて寝返りも打てなかった人が、ここにきて半年かけて歩けるようになったことがあります。人の手を借りなければ動けなかった人が、自分の足でしっかり歩いている姿を見て、本当に感動しました。カイロはWHOが唯一認めている手技療法。あくまでも予防医学なんです。人がより元気になれるよう手を貸せることに、可能性とやりがいを感じています。」
と、田中さん。「必要とされ、働き続けることが元気の源。120歳まで頑張りたいですね」と語る笑顔は、自信に満ちています。
ここを訪れる誰かの元気のために、今日も現場に立ちベストを尽くしています。
(取材日2019年12月18日)
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