あるばい　伴走型小規模事業者支援推進事業

目指すのは「美容室プラスα」の非日常空間。お客様と
マンツーマンで向き合うプライベート感が心地いい。

真っ白い壁に木目が美しい外国製のアンティーク家具が配された店内は、居心地の良いナチュラルな雰囲気。2019年10月にオープンした美容室「laatikko（ラーティッコ）」は、「たった一人に対して、いつも丁寧に対応したい」との思いで、広い店内に席は一つ。
子育て、家事に仕事にと日々忙しい女性たちが、ほっと一息つけキレイになれる場でありたい。
そんな思いがいっぱいに詰まった美容室です。


アンティーク家具を配した空間で
洋服販売やエステまで多彩に。

　ふんわりとしたやわらかな笑顔で迎えてくれたオーナーの内田優子さんは、八女市出身。福岡市内で14年間、久留米市などで６年余り、美容師としての経験を積んできました。いつか自分のお店を持ちたいという夢をかなえるため、子どもから年配の女性まで様々な人に対応できるよう意識してきたといいます。

　理想としたのは、自分一人でたった一人のお客様にマンツーマンで向き合う美容室。中でも、自身と同じ子育て世代、働く女性をはじめ、すべての女性を応援できる場でありたいと、店づくりも一からこだわって趣向を凝らしました。

　店内に足を踏み入れて驚くのは、まずその空間設定。すっきりとシンプルな造りで、奥に向かって広々と開放感があります。

入口右側のウェイティングスペースにはドイツやオランダのアンティーク家具を配し、壁は内田さん自ら塗ったという白壁でくつろげる雰囲気を演出。
おしゃれなカフェのようです。

左側には天然素材の洋服がディスプレイされ、こちらはさながらブティックのよう。オリジナルのデザイン・パターンで、素材とシルエットにこだわった天然素材の洋服屋cafca（カフカ）の服を展示・販売。可愛らしさと女性らしさを兼ね備えたエイジレスな洋服として好評です。

　奥まったスペースには、シャンプー台と鏡を置いた席が一つずつ。予約優先で、内田さんがマンツーマンで最初から最後まで丁寧に仕上げてくれるプライベート空間です。
　とはいえ、価格帯は極めて良心的。シャンプー＆カット3000円（税別）、パーマ7000円〜（税別）、子ども料金に至っては、幼児1000円（税別）にはじまり、小中高生別に細かく料金設定。働く女性やママ目線で価格設定されているので、気軽に利用できます。

　一方、トレンドを取り入れつつ上品に仕上がると、年配の女性にも好評。というのも、実は内田さん、福岡市の薬院や天神エリアで最新の技術を学んだ後、年配の女性のブローやスタイリングを学ぶことを意識して転職し、約５年間経験を積んだという経歴の持ち主なのです。65歳以上はカット＆カラー5000円というから見逃せません。
　キッズのカットも得意とするところで、子どもを飽きさせずスピーディにカットが完成！　祖母、娘、孫の三世代で訪れるのもよさそうです。
　
　他にも、定期的にエステの施術や洋服販売会なども行なっており、今後は、マツエクなども取り入れていくので、ここに来れば、ヘアアレンジと一緒にトータルでキレイになれると喜ばれています。

「目指したのは、非日常感です。私自身、働く母として、いつも訪れる美容室一か所で洋服が見られたりエステができたり、カフェにいるようにくつろぐことができれば、気軽にキレイになれるのではと思ったんです。少しでも気持ちが上がるように、普段使いできる美容室として利用してもらえればうれしいです」

と語る内田さん。日々進化し続ける、女性の美しさを存分に引き出してくれる仕掛けがいっぱいの美容室です。


ファミリー必見のサービス！
待ち時間にケータリングでランチも。

　そんなラーティッコの魅力は、さらに広がります。
ファミリーで訪れるお客様が多いというのも、同店の特徴の一つ。

小さな子どもも自由に動けるゆとりある店舗空間と、シャンプー台の奥にはママがシャンプーやカットをしながら子どもの様子を見られるキッズスペースも。子どもたちは、おもちゃや絵本で遊んだり、DVDを見ることもできるので退屈知らずです。

　さらに、お隣のイタリア料理店「グルグルキッチン」からランチのケータリングができる嬉しいサービスも！　カラーやパーマの待ち時間を利用して、店内の大きなアンティークテーブルで家族揃って作りたてのイタリアンランチを楽しめるというわけです。
　週末にランチも兼ねてファミリーで訪れ、プライベート空間で周りに気を使うことなく自由にゆっくりと時間を過ごせる、子育て世代におすすめのスペースです。


完全無農薬のドリンクメニューと
こだわりのシャンプー剤で内側からキレイに

店内で出されるドリンク類にも内田さんのこだわりがいっぱい。八女市いりえ茶園の完全無農薬の緑茶や、ほうじ茶、紅茶、室園茶舗のローズヒップティー、山鹿市の自家焙煎のカフェ「琥珀の刻」から取り寄せた豆で淹れるコーヒーと、どれも本格的。美味しい飲み物をいただきながら、会話もはずみます。

同店で使うシャンプーやコンディショナーなどは、美容師の声でできた粧材
「オーガニックノート」をセレクト。美容室専売品で、体に心地よくハーブのいい匂い。大木町ではここだけの扱いです。

見た目のキレイだけでなく、内側からも女性を綺麗にしたいという内田さんの思いが、こうした一つ一つのセレクトからも伝わってきます。

「色々な人が集い、巻き込んで共有しながらオープンに！　ここを基点に楽しいことをやっていきたいですね。」と、夢を語ってくれた内田さん。今後もラーティッコ発、「美容室プラスα」の様々な催しを企画していく予定。

　美容室は１日３〜４人とゆっくり回転していくので、まずは予約して出かけましょうか。自分だけの空間でくつろいでキレイになったら、明日からまた頑張れそうです。


（取材日2019年11月27日）