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    にこぱん

    ・駐車場あり
    ・大木町地域応援商品券取扱店
    ・Pay Pay(ペイペイ)登録店
    ・大木町商工会会員のお店

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    基本情報

    営業時間
    10:00-18:00
    定休日
    月曜・火曜日
    連絡先(TEL)
    0944-78-1292
    ジャンル
    食べる
    住所
    三潴郡大木町大字横溝82-1
    map情報
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    来てニコニコ、食べてニコニコ
    いつもの食卓にさりげなくある笑顔の似合うパン。



    にっこり笑う愛らしい女の子・ニコちゃんがトレードマークのパン屋さん「ニコパン」。東京で暮らす大木町出身の同級生同士が、同窓会で再会して、ひょんなことからパン職人になりたい友を手伝うことになり、いつしか結婚へー。
    大木町の古い洋館にニコパンができるまでのストーリーは、そのパンのようになんともふっくらあったかいお話でした。

     県道23号線沿いに建つ小さな洋館は、地元や近郊でも評判のパン屋さん。
    様々な場所で開かれているイベントに出店することもありファンも多く、ニコちゃんのロゴマークを目印にしたパン屋さんを訪れる人は、地元だけでなく県内外からも後を絶ちません。

    店主の北島勇さんが一人で黙々と作り、少しずつ焼いてはお店に出すパンは全30種類。
    午後1時頃が最もパンの品数が豊富です。
    オープン後からひっきりなしに人が訪れ、休日ともなると、遠方からの来店者が増えることとも相まって、夕方にはほとんど売り切れていることも。

     勇さんは大木町で生まれ育ち、上京して大手企業のシステムエンジニアとして忙しい日々を送っていました。しかし、夢に描いた仕事は憧れていたようなものではなく、夜遅くまで働きづめ。

    「家族が自然にそばにいるような生活がしたい」

    ライフスタイルを変えたくて脱サラし、自営業で仕事をすることを決意しました。
    そうして、子どもの頃からパン屋に行くのが好きだったことから、自身がパン屋になることを決め準備を始めたのでした。

    そんな時、故郷大木町で開かれた中学の同窓会で再会したのが、同じく東京で日傘のデザイナーとして活躍していた美香さんでした。
    仕事柄デザインができるため、東京での起業準備を手伝っているうちにお互いを知るようになり、結婚。パン屋を開くなら、大木町でやろうということに。
    33歳の時のことでした。

     一足先に帰郷して開店準備を始めた美香さんが店探しを始めた時、ピンときたのは子どもの頃から通りにあった古い洋館。
    昭和8年築で、建築当時は銀行として使われており、その後喫茶店となり、その時々に地元で親しまれてきた建物でしたが、ちょうどその頃は空き家となっていたのでした。

    縁あって、その洋館を借りることができ、
    デザイナーとしてのセンスと経験を生かして美香さんは店舗デザインやロゴ作りに取りかかります。
    同時に「パン屋はじめます」の名称でブログも開始。お店ができるまでの様子を発信することで、開店前から広く認知してもらえる工夫を着々と進め、無事オープンの日を迎えたのでした。
     
     ニコパンのパンたちは、そのシックな店構えと同じように素朴で、毎日のご飯を食べるように飽きのこない味わいになるよう心がけているといいます。
    お客さんは地元の人が多いため、
    「若っかもんの店じゃなく、お年寄りにも来てもらいたい」
    と、店内には食パンやベーグル等、ベーシックなパンが数多く並びます。



    例えば、ふんわりと丸みを帯びた食パンは、食べるとどっしりとした食べ応えがあり、行くたびに今度はどのパンにしようかと悩むのが楽しくなるくらい、チーズ、くるみ、レーズンといった具合に種類も豊富です。

    生地はじっくりと長時間発酵させ、材料は惜しみなく使うので、どのパンも具沢山。



    「これだけ入っていたら嬉しい」と思ってもらえるくらいの量をたっぷり使うというのだから贅沢です。




    難しいことではなく、自分が食べたいと思うものを作っているだけだと勇さんは控えめに語りますが、そこには、特別な日のご馳走パンではなく日々の生活の中でいつも食べてほしいとの願いが込められています。
    だから、新しいパンを次々に作るのではなく、いつもと同じパンを変わらずに丁寧に作っているのです。

     さて、ニコパンの店内にはパンの隣に美香さんセレクトの雑貨コーナーもあり、こちらもなかなかの充実ぶり。


    自身も子育て真っ最中の美香さんは、忙しいお母さんにパンを買うついでに見てもらいたいと、気に入った雑貨を店の隅に置くようになり、徐々にそのスペースが広がっていったのです。

    今では店の半分が雑貨スペース。
    パンを買いがてら雑貨を物色するのも、宝探しのようなわくわく感があり、つい一つ二つと買ってしまいます。



    故郷に帰って今年オープン7年を迎え、新たな未来を描くようになったふたり。
    美香さんの夢は、子育てが落ち着いたら得意のデザインでオリジナル商品を作ること。
     勇さんの夢は、愛娘に店のレジをしてもらうこと。

    家族がいつもさりげなくそばにいる空間で一日を過ごせる今を、本当に幸せだと語る北島さん夫妻。
    家族で創り出す新たなストーリーは、はじまったばかり。

    いつものパンの焼けるいい匂いが、今日もお客さんを笑顔にしてくれます。






    (取材日/2018年1月)

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