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お店・会社情報

あふろでぃーて

メニュー
・ジェラート 400円〜
・ジェラートブーケ 550円
※メニュー及び価格については、変更になる場合がありますご了承ください。

・大木町地域応援商品券取扱店
・Pay Pay(ペイペイ)登録店
・大木町商工会会員のお店
・大木町飲食店組合員

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基本情報

営業時間
11:00-17:00
定休日
月曜・火曜・偶数月の第1水曜日・(その他不定)
連絡先
080-8954-9545
ジャンル
食べる
住所
三潴郡大木町大字横溝1331-1 道の駅おおき内
※お使いのスマートフォンの設定や環境によって、実際の現在地とは異なる位置が現在地として表示される場合があります。
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子どもからお年寄りにまで愛される
町の農産物満載のジェラートを花束に。



(ジェラートブーケ)

2016年8月、道の駅おおきの一角に、小さなジェラート屋さんがオープン。その名も「アフロディーテ」。ギリシャ神話に出てくる、豊穣の神でもある女神の名を冠したお店には、常時、大木町ならではの農産物を使ったジェラートが並んでいます。

 お店を一人で切り盛りするのは、店主の菰方りつ子さん。当初はお菓子作りが得意なお母さんが道の駅おおきに出品していたお菓子のレシピやメニュー作りを手伝っていたといいます。母娘で作るお菓子が評判となり、ある時、道の駅で使われることなく眠っていたジェラート用の機械で何か作ってみないか、と声をかけられたことが、この仕事に足を踏み入れたきっかけでした。
 実は菰方さんは、外資系金融機関や医療器械メーカーの営業、英会話講師といった仕事に長年従事してきたいわゆるキャリアウーマン。一方では、いつか独立して自分で何かをしたいと志し、大好きなお菓子教室に通いつつ道を模索していたのでした。
「食べること、作ること、接客が大好きでしたから、今までやってきたことを役立てながらやれるかもしれない。そんなふうに自然に思えたんです」と、当時を振り返る菰方さん。
 作るならとことん材料にこだわろう。牛乳は佐賀県の脊振高原で育ったミルン牧場の低温殺菌牛乳を使用、卵アレルギーの子どもたちも食べられるようにと卵は不使用に。その分素材の味がしっかり感じられるので、中に入れる素材は地元で手に入る農産物にこだわりました。
 しかしながら、大木町の特色を出したいと思いつつ、彼女自身は中学校以降は町外に出ていたため、町のことは知っているようで知らなかったことに気づきます。

その一方で、町外に出ていたからこそわかる「外からの視点」で町の良いところをクローズアップしたいと思い、大木町の食品を使って、かたっぱしからジェラートを試作していきました。

 スタンダードなところでは、特産のあまおうやイチジク、かぼちゃ。太くて食べ応えがあると評判のアスパラガスも美味しくアレンジできました。

ところが、菰方さんのチャレンジはそれだけにとどまりませんでした。九州一の生産量を誇る大木町のきのこや、地域の名物であるうなぎ飯入りのジェラートも考案したのです。

 「最初はきのこを丸ごと使ってしまい、試食した人に気持ち悪いって言われたんですよ(笑)。うなぎ飯も、ご飯を入れたらガチガチに凍ってしまって…」

と、菰方さんは試行錯誤を繰り返した当時を振り返ります。
 そんな中、一人ではできないことも町の人たちとのコラボで形にできるのではと、例えばうなぎ飯入りのジェラート作りでは、町内のうなぎ店とコラボすることに。

最初はそのままジェラートに入れていたご飯を蒸して入れることで柔らかさを保ち、ウナギ専門店の本格的なタレを使用し、仕上げにうなぎの骨せんべいをジェラートに挿して完成させました。こうして出来上がった「うなぎ飯ジェラート」を、うなぎを食べる「土用丑の日」に期間限定で売り出したところ、美味しいと大好評に! 
きのこを使ったジェラートも試作を繰り返し、キャラメル味の滑らかな味わいとなり、今では定番商品の一つとなっています。

 苦労の甲斐あって、現在店内には常時6種類のジェラートが並びます。旬の素材を使い季節ごとに内容が変わるうえ、週末は子どもの好きなチョコや星野産の抹茶、平日は生姜やアスパラガス等、大人好みメニューにといった具合に、曜日や客層によってジェラートの内容を変える工夫もされているので、訪れるたびに違う味を楽しめるのです。
 また、夏はふわふわ食感のスノーアイスにジェラートをトッピングしたり、冬はミニジェラート付きのぜんざいといった具合に、季節替わりの商品も登場。
子どもからお年寄りにまで愛される、町のスイーツとなりました。

 さらに、最近注目を集めているのが、「ジェラートブーケ」。
好きなアイスを3種類選ぶことができ、それを菰方さんがあっという間に可愛らしいブーケのように仕上げてくれるのです。いろんな味が楽しめる上に、アートなジェラートは写真映えもすると喜ばれています。




「道の駅に買い物に来たお母さんが食べて気に入って、次はお子さんを連れて親子で来てくださるということもよくあるんです。おいしいと言ってもらえることが一番嬉しいですね」と、菰方さん。

 店内にはさりげなくイートインスペースもあるので、仕事途中で立ち寄って休憩したり、買い物帰りに一息つく人の姿も。
 好奇心旺盛な店主が素材にこだわり次々と生み出していく大木町のジェラートから、これからも目が離せません。




(取材日/2017年12月)

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