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とむ

大木町えのきと有明海苔のふたつの旨み。
「えのきのり佃煮」発売中!

道の駅おおきで購入できます。

・大木町商工会会員の企業

基本情報

連絡先
090-1161-7457
ジャンル
大木町の会社
住所
福岡県三潴郡大木町上八院754-7
※お使いのスマートフォンの設定や環境によって、実際の現在地とは異なる位置が現在地として表示される場合があります。
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大木町のえのきと有明海苔のコラボで完成!
新製品「えのきのり佃煮」を手に、全国へ発信。



西日本有数のきのこの産地・大木町。中でも、今までにない白さと細さを追求した新品種えのきは、昨今福岡県内外の店舗でも目にする機会が増えてきました。大木町の農産物や加工品を取り扱う販売会社「株式会社共夢TOM INC.」
では、2019年11月、この真っ白なえのきを使ったえのき加工品を発売開始! その名も「えのきのり佃煮」。えのきの白と海苔の黒が融合した美味しい一品について、お話を聞いてみました。



共に夢をみる生産者仲間が集まり
「共夢TOM」を設立、待望の新商品が完成。



案内されたきのこ工場は、きのこの栽培に合うよう一年中温度管理されていて、ひんやりした空気に背筋が伸びるような気がしてきます。笑顔で迎えてくれたのは、徳永卓也さん(45歳)。父の代から続くきのこ栽培の合同会社、農業組合法人白茸館(はくたけかん)の理事をしつつ、大木町の仲間と立ち上げた商品開発・販売会社「共夢」の代表取締役として忙しい毎日を過ごしています。

 徳永さんがきのこ栽培の仕事に就いたのは、29歳の時のこと。大学卒業後、住宅メーカーに就職し、九州内を転勤しつつ勤務していましたが、父が体調を壊したことをきっかけに、地元大木町に戻り跡を継ぐことになったことが始まりでした。サラリーマン生活から一転、生き物相手の休みのない生活に最初は戸惑ったものの、家族4人で協力して日々の仕事に少しずつ慣れていきました。

「それまでは人間相手の仕事でしたが、きのことは会話がありません。でも生き物なので、毎日観察しなければならない。良い時もあれば悪い時もあるから、常にじっと観察してきのこの気持ちを知ることを心がけた毎日でした」と、当時を振り返ります。

 加えてきのこ栽培の朝は早く、早朝5時から作業を始め、9時にやってくる包装センターの集荷までにその日の全ての仕事を終えてしまいます。年中休みなく、早朝からの仕事とはハードですね、と問うと「確かに午前中は大変ですが、やることをやってしまえば、逆に午後からの時間が有効に使えます。結構時間の融通が効くんですよ」と、笑顔でサラリ。これまで、午後からの時間をえのき販売の営業や商品開発に充ててきましたが、徳永さんはこの時間を使って、この度さらに新たなチャレンジをすることにしたのでした。


えのきの白×海苔の黒でスタイリッシュに
オリジナルラベルやバッグで贈答にも。

 2017年、仲間の生産者たちと立ち上げたのが、大木町産の農産物を使った商品の開発・販売会社「株式会社共夢TOM INC.」です。

 「大木町で作られている農産物の良いものや美味しいものを、ジャンルにこだわらず積極的に発信していこう」という趣旨でスタート。現在は、きのこを中心に、生鮮商品の市場拡大や商品開発をしています。
 そうして、そんな共夢の記念すべき新商品が試行錯誤の末、完成しました。



「えのきのり佃煮」(1瓶450円/120g)
 真っ白いえのきと艶々と黒く輝く海苔の組み合わせで生まれた佃煮です。

 海苔は近隣の柳川の浜武漁業協同組合から調達。有明海産の生海苔。潮の干満の差が最大6mという有明海は、大小100以上の川から栄養豊富な水が流れこみ、豊かな海流によって高品質な海苔が作り出されるといいます。日光を浴びて蓄えた濃い旨味と豊かな香り、口どけの柔らかさが自慢です。

 この有明海産の海苔で作った佃煮に、大木町産のえのきを入れるという斬新なアイデアで1年半がかりで完成したのが「えのきのり佃煮」。

 今までにない白さと細さを持った新品種のえのきの開発、販売を続けてきた大木町。2018年9月に新商品のエノキ「大木白雪919」も発売され、大木町発のえのきは町の誇るブランドとして町外にも広く認知されています。

 徳永さんの作るえのきは、通常よりゆっくり60日間かけて栽培したもの。温度管理にこだわり、湿度や外気導入量には細心の注意をはらいます。その上で、最適の時期を見極めて収穫されたえのきはシャキシャキ感も格別なのだとか。
 食物繊維、ビタミン豊富な上に、低カロリーなのも嬉しいところ。



柔らかくとろりとした海苔の佃煮にえのきを入れると、シャキシャキの歯ごたえがアクセントに。炊きたてのご飯にのせてみると、ご飯が進みます。

 また、海苔とえのきという、上質な素材の旨味を生かしつつシンプルな味わいなので、ご飯だけでなく、餅やパン、クラッカーに塗ったりパスタに混ぜたりと、アイデア次第で味わい方も無限に広がるのです。

 こだわったのは味だけではありません。新鮮な佃煮を新しいうちに食べきれるようにと、当初170gの大瓶だったところを120gの小瓶に変更して、手に取りやすい食べきりサイズに。その結果、核家族や一人暮らしの人にも喜ばれています。



さらに、オリジナルラベルや、贈答にも気軽に利用してほしいとの思いを込めて、手作りスタンプを押した特製バッグも用意。おしゃれなのり佃煮といった佇まいで、思わず手が伸びてしまいます。

 「みなさんの食卓に、必ず1個ある食べ物になるように」との生産者の思いが伝わってくるこの一品、現在は道の駅おおきや、天然温泉大木の湯アクアスで購入することができます。また、今後はJAの進物セットにも入る予定。
 自宅用にはもちろん、気軽なお土産にもオススメしたい逸品です。



「共夢」に参加している生産者は現在4名。「良いものを作って、自分たちで売りたい」というエレルギーに満ちた30〜50代を中心とした世代が、共に夢を!の願いを込めて活動しています。「えのきのり佃煮」はその夢への第一歩です。

 丹精込めて作った農産物を消費者が美味しそうに食べてくれる姿に触れた時、それをどんなふうに活用したらさらに美味しく食べられるのかを考えるのが楽しくて仕方ない、と徳永さんは目を輝かせます。今後の夢は、と問うと

「まずは良いものを作ることが一番。ぱっと見の形の良さと新鮮さを兼ね備えた質の高い農産物を作りたいですね。大木町自慢のきのこやいちご、アスパラガスをもっと全国に広めたいんです。その上で、加工品も自然に手に取ってもらえるようになれば」

とまっすぐな答え。できたばかりの新商品「えのきのり佃煮」を手に、夢を携え全国に飛び出していきます。


(取材日2019年11月27日)

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