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お店・会社情報

いそやしょくひん

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基本情報

連絡先
0944-32-1138
ジャンル
大木町の会社
HP
https://www.isoyashokuhin.com/
住所
三潴郡大木町大字横溝82-3
※お使いのスマートフォンの設定や環境によって、実際の現在地とは異なる位置が現在地として表示される場合があります。
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昭和6年創業、手作り飴からはじまった菓子の数々が
企業とのコラボ商品や、人気チョコスイーツを生み出す。



昔から地元で根強いファンをもつ「大根生姜のど飴」や「ごまあめ」。
磯家食品の飴は、昔ながらの製法で丁寧に作られたものばかり。
昭和の時代とともに息づいてきた、菓子への思いは世代を超えて受け継がれ、3代目へ。近年は、企業や店舗とのコラボ商品を作ったり、新たなヒット商品を生み出しています。


九州には珍しい小ロット生産で
地域の食材と昔ながらの味を大切に。



昭和6年、水飴の製造をする磯野商店としてスタートした磯家食品。第二次世界大戦で原料入手が困難となり、一時製造を中止した時期もあるものの、戦後は飴の製造を再開。その後、ウエハースをはじめとする焼菓子、キャンディ、せんべいなどの製造へと種類を拡大していき、近年では菓子業界、食品業界向けの菓子類を多数製造しています。
 創業90年に向けてさらにパワーアップ、2018年から九州産の材料にこだわったチョコ菓子も製造するなど、意欲的な取り組みを展開している会社なのです。

 代表取締役の磯野竜哉さんは、同社の3代目社長。父が病気で倒れたことを契機に23歳で地元に戻り、この仕事に就いて21年。父子で忌憚のない意見を交わしあえる関係で、ともに会社を切り盛りしてきました。

 同社の業務は、企業から持ち込まれた企画に合わせて商品を製造するOEMが主体です。これまで、地元のはちみつ店、八女茶販売のお茶屋さん等こだわりの商品を持つ店舗から、カルディやJR九州、デルタ航空といった名だたる大企業の企画商品やノベルティ、学校とのコラボ商品を生み出してきました。

 大事にしているこだわりは、3つ。
 一つ目は、小ロット(約2100粒〜)の生産に対応でき、その上で様々な種類の飴を多彩に作れるということ。小ロット生産できる会社は意外と少なく、わざわざ調べて訪ねてくる企業もあるとか。同社では依頼先のオーダーを丁寧に聞いて希望の飴を作ってくれるのです。

 2つ目は、九州産の食材を積極的に取り入れること。飴に取り入れるのはもちろんのこと、チョコレート商品の開発も活発です。近年ではチョコの需要が全国的に増えてきて、消費者のこだわりがもっとも強い菓子の一つだといいます。同社でも、自社ならではのこだわりを持って製造することにし、きな粉や八女茶といった九州産の材料をチョコレート菓子に取り入れています。



「八女抹茶チョコクランチ」350円(税別)
八女産と星野村産の良質な抹茶を使用し、小麦パフと一緒に練り上げ、仕上げに煎茶葉を加えることで、抹茶感がさらにアップ。抹茶だけよりもお茶のほのかな苦みが感じられ、発売直後から大人気になった商品です。パフのサクサク食感でとても食べやすいと喜ばれています。




「ローストコーヒーチョコクランチ」350円(税別)
 福岡にはレベルの高いバリスタが多いことに着目し、ローストしたコーヒー豆を粉砕し、チョコと小麦パフを練り合わせました。甘さと苦みのバランスとほのかに香るコーヒーの香り、舌に残るコーヒー豆の粒々食感で、こちらも好評を得ています。



実際にこれらのチョコレートを、女性グループの集まりで試食してもらったところ、抹茶、コーヒーとそれぞれに素材の味がしっかり感じられることに誰もが驚いていました。また、コーヒーでもお茶でも、どんな飲み物にも合い、大人のおやつにぴったり。文字通り「飛ぶような勢い」でなくなってしまったほどの好評ぶりでした。

 今後はバリスタと組んだコーヒー関連のコラボ商品も作っていきたい、と夢はふくらみます。九州では、OEMでチョコレート菓子を作っている会社はまだまだ少ないので、これからどんなチョコレート商品が生まれるのか楽しみです。

 そして、3つ目は、おばあちゃんの知恵袋的な昔ながらの製法や商品を大切に守ること。例えば、看板商品の飴は、大量生産するのではなく、砂糖や水飴の原料を熟練の職人が手作業で丁寧に練りこんでいき、機械と手作業を上手に織り交ぜながら昔ながらの製法で大切に作り上げています。小ロット生産が叶うのは、そのためです。




「喉の痛みには大根や生姜が効く」という昔からの知恵を商品に取り入れた「大根生姜のど飴」270円(税別)や、栄養価が高いゴマをたっぷり使いサクサク噛み砕ける「ごまあめ」270円(税別)など、地元で根強いファンのいるロングラン商品も多数。どれもやさしい味わいに仕上がっています。



「抹茶おせんべい」や「珈琲おせんべい」各250円(税別)、「ピーナツ入り瓦せんべい」350円(税別)などのせんべい類は、材料選びを大切にしているだけあり、地元産のとれたて新鮮卵をたっぷり使用。昔懐かしい素朴な味わいながら、小さな子どもやお年寄りにも喜ばれる、硬すぎないサクサク食感です。
軽くくだいてアイスクリームの上に乗せて食べるのもオススメですよ。

 昔ながらの製法や古くから愛されてきた味を大切にしつつ、時代をしっかり見据えトレンドも適度に取り入れて進化していきたい。そんな磯家食品の思いが、一つ一つの商品に詰まっています。

 各商品は、道の駅おおきや、地元のお茶屋さんなどで購入できるので、ぜひ手にとってみてください。いくつでも食べられる、クセになる美味しさです。

 「これからも企業とのコラボでより良い商品を作り出していくと同時に、一方で自社製品を充実させてネット販売もできるようにしたいと考えています。そうすることで、消費者のダイレクトな声にもっと近づいていきたいんです」と、磯野社長は意欲的です。
 大木町で長年親しまれてきたお菓子の数々が、全国で気軽に買えるおやつや贈り物として広がり、多くの人に親しまれる日も近そうです。


(取材日2020年1月22日)

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