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お店・会社情報

たなかべいこく

米の集荷から卸売が主ですが、小売も行います。
モチ粉も大人気です!

・大木町地域応援商品券取扱店
・Pay Pay(ペイペイ)登録店
・大木町商工会会員の店

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基本情報

営業時間
8:00-17:00
定休日
土曜・日曜日
連絡先
0944-32-1310
ジャンル
買う
HP
https://www.tanakabeikoku.com/
住所
三潴郡大木町大字福土784
※お使いのスマートフォンの設定や環境によって、実際の現在地とは異なる位置が現在地として表示される場合があります。
詳しくはこちら(Googleマップ公式ヘルプへジャンプします)

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生産者、消費者双方のニーズに寄り添う
地域のお米屋さんとして生産から販売まですべてを手がける米穀店。



大正時代に創業、100年の歴史を持つ田中米穀店。米穀全般の取り扱い、米の生産から精米、販売まで全てを手がける、大木町の米の台所です。
米の生産から行なっている珍しい米穀店らしく、モットーは「農家と消費者の架け橋となり、美味しいお米を消費者に届けること」。
 父の代から受け継いだ米穀事業を拡大し、生産から自社配達、店舗販売まで手がける、代表取締役田中宏明さんにお米の話を聞いてみました。

大型乾燥機を新たに導入
自社で扱う米のことならなんでもわかる。



大正時代に精米業を興した田中米穀店。昭和33年に現社長の父である先代が米の生産から行う現在のスタイルを確立しました。先代は、農業のかたわら精米業を営み、夜は夜学に通って勉強するという努力家。代を譲った今も、30kg入りの米袋を5〜6段は軽々と積むという強者です。

 そんな父の姿を見て育った社長の田中さんは、大学卒業後、迷うことなく実家へ戻り、家業の手伝いをするようになったといいます。その後すぐに、米の集荷業も本格的にスタート。ほどなく正式に国から認可を受けて集荷することとなり、長年の販売実績と信頼から、現在では地元の大型スーパー12店舗にも自社配達しています。

 田中米穀の一番の強みは、なんといっても生産から流通までを全てやっているということ。町内に4ha以上の農地を所有して自社で作る米に加え、契約農家に米作りを依頼して籾のまま納品してもらいます。



その後、自社で新しく導入した大型乾燥機で乾燥から玄米にするまでの作業をこなし、品質検査した米を精米、加工。それから、米屋、スーパー、一般消費者にいたるまで広く販売しているのです。

「生産から自社で手がけているから、誰がどのようにして作っているのか、いわゆる〈米の素性〉までわかっているのが我が社の強みだと思っています。また、全てを自社で一括してやり中間業者が入らないため、良心的な価格で小売りできるのも喜ばれる要因ではないでしょうか」と、田中さんは控えめながらも誇りを持って語ります。

 この仕事に携わって30年余り、作り手をきちんとわかった上で扱う米だから、自社の米についてはいつでも自信を持って説明できるといいます。食の安全が不安視される昨今、これほど心強いことはありません。

時期ごとに美味しい米の銘柄から
リピーター続出の大人気「餅の粉」まで。

 同社で扱っているお米は、大木町や筑後エリアを中心とした福岡県産米「ヒノヒカリ」「元気つくし」「夢つくし」の三種類。ここを訪れて購入する時には、「どれがオススメですか?」と訊けば、用途や好みによって様々にアドバイスしてもらえます。

 「通常、お米は新米が美味しいと思われがちですが、実はお米が本当に美味しいのは味が馴染んできた1〜2月頃なんですよ」と田中さん。どの品種が良いというよりは、品種によって美味しい時期もそれぞれ異なるのだとか。せっかくなので、教えてもらいながらその時々に一番美味しい品種を買いたいものです。
 
 また、5kgから10kg単位で好みの量のお米を購入できるのも魅力。ライフスタイルにあわせてお米を選び、買えるのです。



さて、同社の表側には小さな店舗があり、そこでお米を買うことができるのですが、取材中も絶えずお客様が来店します。


その中で多くの来店者が、お米と一緒にさりげなく買っていくのが、「団子の粉」(1100円/2kgから購入可)。中には、これを目当てにやってくる人もいます。600円/1kgから購入できますが、たっぷりサイズの2kgで買う人が大半というのも気になります。

 水で溶いて丸め、沸騰したお湯に入れるだけで美味しいお団子ができると評判の、同店の人気商品なのです。「もちもちして美味しい」と口コミで評判となり、県外からわざわざ買いに来る人もいるほど。今ではお米に負けぬ人気商品です。



実際に作って、ぜんざいに入れてみました。

 評判通りのもちもち感で、つるりとした喉越しも良い感じ。市販の餅粉よりもコシが強い印象です。最初は2kgは多いかなと心配したものの、「2kgでも、あっという間に食べてしまいますよ」とのリピーターさんの言葉に納得。ファンが多いことにも頷けます。

 他にも、珍しいところでは「焼き餅の粉」(900円/1kg)もオススメです。餡を包んで焼くと、梅が枝餅のようなカリッとした焼き餅ができます。一般の小売店ではあまり市販されていないだけに、こちらもファンが多いそう。



小売店舗は朝8時〜17時営業、日祝日休業。
お客さんの顔を見て会話しながら売買ができるこのスペースは、作ったものをお客さんに食べて喜んでもらいたい、と願う田中さんの好きな場所でもあります。

 地元としっかり結びつき自らも生産者として米を作り続けることで、米を適正価格で売りたい生産者の気持ちにも、上質な米を良心的な価格で購入したい消費者の気持ちにも寄り添える、そんな米穀店でありたい。

 それは、中間業者を省き、生産から小売までを一手にできる今のスタイルだからこそかなうこと。田中さんの描いた夢は、ますます彩り豊かに広がっていきます。


(取材日2019年12月9日)

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