大木町商工会公式 おおき情報サイト
中古車、特に30年くらい前までのマニア好みのスポーツカーやオシャレな車の代名詞として名高いイギリス車MINIが豊富な、境カーサービス。
中古車の取り扱いから、修理、車検、オイル交換に至るまで、車に関することならどんなことにも対応してくれます。
20年間ノークレームの実績!
オークションで仕入れた車を販売。
取材に訪れたのは、1月のある寒い日のこと。ログハウス風の店内は薪ストーブでふんわりと温かく、80年代の外国ミュージックがBGMに流れています。中央に大きな木製のテーブルと椅子、中2階に至る階段の先は、オーナーのパソコンや様々なグッズがひしめく秘密基地。壁面には車の部品やハンドルがディスプレイされ、随所にインドやネパールで購入した工芸品がオブジェのように配されており、さながらクルマ好き男子の趣味が形になった部屋のよう。
迎えてくれたのは、境カーサービスの代表・境和行さん。まさに、車に夢中になる少年のような心で仕事を楽しむ、自他共に認める車マニアでした。
境さんは、整備士免許を取得後、叔父の経営する自動車整備会社に就職しました。会社で車の整備に携わるうちに、次第にクルマ好きになったといいます。経験を積み、独立する際に考えたのは、「自分のライフスタイルに合った生活や商売をしたい」ということでした。そこで、一般的な車販売ではなく、自分が好きな30年前のスポーツカーと、1993年以前のイギリス車のMINIを中心に扱うことにしたのです。以来、お客様は国内外の車マニアばかり。
「日本の中古車は海外でよく売れているんです。日本人が車に大切に乗るということはよく知られていて、中古車の状態もとても良いから、中古でも十分需要があるんです。」と、境さん。
車の仕入れは、専用のネットオークション経由で行います。オークションで仕入れた車は、5〜10年ガレージで大切に保管するのだとか。時間が経つにつれて車の価値が上がったり人気が出てきたりするので、その推移を見るのも楽しみの一つ。例えば、三菱のランサーエボリューションは、境さん世代の若者に人気のあった憧れの車ですが、海外の人にも人気が高いのです。
同社には、車で30分ほどの市外に広い車専用ガレージあり、そこにオークションで落札したコレクションの車が約50台。ズラリと並ぶ様子は壮観です。
全て境さんのお眼鏡にかなったミッション車で、エンジンが強くパワーのあるものばかり。山道を自在なギアチェンジで楽しみながら運転したい人や、50〜60代の人に人気が高い車種ばかりです。
そうして、機が熟したら雑誌に掲載したりネットで告知して販売。その車を本当に気に入ってくれた人に売るというわけです。時には、お客様の希望の車を探したり、実物を見たい人をガレージに案内してじっくり見てもらうことも。
30年前の中古車ですし、中には10何万kmも走っている車もあるわけですから、新車のような保障はありません。その代わり、車に関するアドバイスは万全にし、修理の相談にもとことん乗ってくれるので安心できます。納得して買うことができるので、20年間ノークレームという実績にも誇りを持っています。
同店の業務は、他に車の修理全般、車検、オイル交換、SUZUKI、ダイハツ、ホンダ、トヨタ等車の新車販売も。まずは気軽にお店を訪ねてみてください。
これから注目の中古車とは?
電気自動車の魅力を語る。
さて、車の販売を通して世の中の動向を見極める確かな目を持っている境さんが、注目している中古車があります。それは、意外なことに、電気自動車!
「高額ですよね? 充電が面倒なイメージがあるし、長距離には向かないのでは?」と意外そうな取材班を見て、「そう、電気自動車は期待を裏切る車なんですよ」とニヤリ。
電気自動車は、新車で買うとそれなりに高額で、充電後の走行距離が100kmくらいなので、うまく乗り越せない人が多い自動車。購入したものの、やはり不便だと短期間で手放す人が多いのも特徴で、それはすなわち、中古市場では状態の良い中古車が多いということでもあるのです。しかも、中古車の電気自動車は比較的安く、車種や条件にもりますが、100万円を切るものも少なくないというのです! 最初、難色を示した私も、面白そうに語る境さんの話を聞くうち、次第に前のめりになってきます(笑)。
「電気自動車は、短所を理解した上でライフスタイルに合わせて買うなら良い意味でも期待を裏切ってくれるんですよ。」
そんなふうに自信満々に語るには理由があります。というのも、実は境さん自身が、中古の電気自動車を購入して実際に8年間乗っているので、メリットもデメリットも実感値を持ってリアルに説明できるのだとか。
電気自動車は、ガスが出ない、オイル交換不要、燃費が良い、ガソリン代不要で夜間電力を使えば電気代30円!と、メリットはいっぱい。だから、例えば、一回の乗車で走行距離が60km以内の人ならお得に乗れるというのです。つまり、走行距離の少ない人や、町乗り中心の家族の2台目にちょうどいい車なのです! 短所をカバーする乗り方ができるなら、これほどお得な車はないというわけです。
境さんは2台目の車として、電気自動車特有の短所と上手に付き合いながらメリットを享受し、とても快適に乗りこなしているといいます。電気消費量の多いエアコンを入れなければならない真夏の走行を避ける工夫をしたり、上り道は電力の消耗が多いけれど下り道では逆に蓄電するという電気自動車ならではの特徴を楽しんで、山道の多い道をドライブすることもあるのだそう。
実際に、最近同店で電気自動車を購入したお客様は、当初、通勤に使う2台目の車を探していたといいます。通勤距離は往復約50kmだったので、電気自動車の一回の走行距離の目安が60kmと考えると、十分な距離でした。境さんは電気自動車のメリットとデメリットを丁寧に説明し、お客様はよく考えた上で電気自動車を購入。快適に乗っているのだとか。
デメリットと思われがちなことも、ライフスタイルに合わせて選ぶことができれば解消できる、ということにも納得!
電気自動車は、「2050年CO2ゼロ」宣言をした大木町にもぴったりの車だと、境さんは太鼓判を押します。これから売れる注目の中古車、それが電気自動車だとは、目から鱗が落ちるような興味深いお話でした。
一方では、境さんはライフワークとして国際交流にも熱心に取り組み、長年、インドやネパールの小学校の支援をしているのだとか。毎年、支援している国を訪ねるのも楽しみにしていることの一つです。
「仕事も国際交流も、なんでも好きでやっています。苦手なことも、どうしたら好きになれるのかを考えるのがまた楽しいんです。だから、どんなことも楽しいですよ。」と、少年のような笑顔で語ります。
クルマが好きな人が来てくれて、ここで気に入った車を見つけて楽しいカーライフを送ってくれれば、それでいい。願いはいつもシンプルで、たくさんの「好き」に包まれている会社です。
(取材日2020年1月22日)
店頭にない車輌に関しては注文販売も承っております。お気軽にご相談下さい。
・大木町地域応援商品券取扱店
・大木町商工会会員の企業